HIFI日記:FiiO(飛傲) 雪漫天Wind 音質簡易レビュー

I. はじめに

HI-Playerのオーナーに勧められて、この99元(約1999円)の小さなヘッドホンを購入しました。かつてのオーディオテクニカ ON3と同じ価格帯の小型オーバーイヤー型として、そのカラフルなデザインは、音質(なんといっても99元ですから)よりもルックスを重視した製品であることを示しています。しかし、どんなものでもブログ主のところへ来たら試さずにはいられないので、本日のゲスト、Windの登場です。

II. レビューの準備

今回レビューするのはFiiO(飛傲)のオーバーイヤーヘッドホン「Wind」です。テストプラットフォームは、老班長 LBZ-04 小型DAC(小尾巴)、TASCAM X8レコーダー、Lotoo(楽图)の「大墨菊」(Paw Gold Touch)を使用し、十分な敬意を払いました。比較対象は「原道可欣」ですが、実際には形状が異なるため、参考までです。音源はスマホ、PC、プレーヤー本体と、どれも手を抜かずに試しましたので、詳細な説明は省略します。

III. 評価曲/採点方法

選曲はブログ主の普段のリスニング傾向に基づいており、ACG音楽が約50%、現代音楽が約30%、クラシック音楽が約20%。そのため、選曲は日本の音楽に大きく偏っています。採点基準は劉漢盛氏の「オーディオ二十要」の簡略版から派生したもので、最高点は10点ですが、通常、最高点は9点としています。8点は採点項目で明らかなアドバンテージがあること、7点は優秀であること、6点は普通に鑑賞できること、5点は普通に聴けることを意味し、5点未満はコメントしません。より詳細な評価計画については、こちらを参照してください。

IV. テスト開始

項目飛傲 Wind原道可欣(三代/原線)原道酱(二代/銅線)潜25十周年
統合性5/106/106/106.5/10
高域6/106/105.5/105.5/10
中域5/106/105.5/106/10
低域6/106.5/106/106.5/10
解析度、分離度7/106.5/106/106/10
音場、密度6.5/106/105.5/105.5/10
駆動力、ダイナミクス5.5/106/105.5/106/10
総合スコア5.9/106.1/105.7/106/10

V. まとめ

なんと言いますか、聴き終わってブログ主が価格を確認すると、原道可欣は59元(約1199円)、あのアップグレードケーブルを付けて買っても99元(約1999円)です。Windのこの外見に特別な愛着がない限り、あるいは平型(イヤホン)がどうしても嫌でない限り、Windにはまったく競争力がありません(ましてやフィリップス SHP9500の中古ならほんの2、30元(約500円)ほど高いだけです)。音声について言えば、Windの強みは中域の分解能が原道可欣より明らかに一枚上手な点で、この価格帯で分解能だけを見るなら、なかなかのものがあります。しかし、分解能以外では、Windの高域は耳障りで、中域は薄く、低域はやや少なく、ダイナミクスはやや劣り、ボーカルでも楽器でも非常に耳に刺さる感じがします。以上の評価は全て同クラスに位置する原道可欣と比較したものです。総括すると、FiiO Windの音は「粉々」と言え、あの分解力以外はほとんど何の取り柄もなく、小型DAC(小尾巴)とX8では、ブログ主は一曲すら最後まで聴けませんでした。大墨菊に接続してようやく一曲聴き通せたくらいで、原道の9.9元(約199円)シリーズの全家と比べても、音の完成度はお粗末なため、100元(約2000円)台でフルサイズヘッドホンが欲しいなら、フィリップス SHP9500を買うことをお勧めします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です